福袋の思い出と現在

独身時代、自分の自由に使える収入が多かったころは、まさにニュースで見るような、
お正月の明け方からデパートの入り口に長蛇の列を作り、開店と同時に駆け込むような買い方をしていました。
有名百貨店福袋予約にも興味がありました。

事前に福袋を出すブランドをチェックし、どのルートで回ると一番効率的か、計画を立てることも暇なお正月の自分の中の恒例行事として楽しみにしていました。
購入後、デパートの角に陣取り、サイズが合うのかその場で試着をしてみたり、合わなかったものや、自分の着ないような服を、どなたか交換しませんかと見ず知らずの人に話しかけたりなど、今では赤面するようなこともしていました。
初詣に向かう家族連れを尻目に、たくさんの大きな紙袋を抱え、電車に乗って帰る私はどのように見えていたのでしょうか。
その時期の福袋は、やはり冬物が多く、一袋につきだいたいコートが一着入っていたので、手持ちのコートの量が半端なく増えてしまい、またそのまま何も考えず袖を通したものをすべてクリーニングに出していたら、とんでもない金額になってしまっていました。

その後、結婚して主婦になり、自由に使えるお金も限られた今は、このような買い方はとても出来ません。
今では、福袋も様変わりし、中身の見える福袋、見せてくれる福袋、内容を選べる福袋、など多種多様な商品が出てきました。
現在の私は、独身時代の洋服へのすさまじい興味もなくなり、食品類、紅茶、コーヒー、タオル、食器など日常生活に必要なものを1、2袋購入することが密かな楽しみとなっています。
食品類や、飲料などは、たくさんの銘柄が少量ずつ入っているものがあり、今まで試してみたかった変わった味を試す機会として、利用しています。

しかしやはりお正月の運試し、良いもの好きなものが入っていた時の嬉しい気持ちなど中身の見えない福袋には、たくさんの夢が詰まっていると思う気持ちは大いにあります。その時その時の色々な立場の人が、思い思いの買い方で楽しんで福袋を購入出来ればいいですね。